【3月例会】シンポジウム「近世堺の法と社会」

 大阪歴科協は、大阪という地域に根ざした歴史像の再構成を一つの柱として研究活動を積み重ねてきた。その一環として、近世史の分野においても、在地の地域社会論をはじめ、大坂の都市社会史や畿内近国支配論などをテーマとした例会を企画・開催した。これらが、近世史研究全体に大きな刺激を与えてきたことは周知のことであるだろう。
 一方で、幕藩制社会における重要な都市のひとつである堺は、大坂や畿内の社会的・経済的動向とも密接な関係をもつ都市であったが、その社会のあり様や堺奉行の支配については、これまであまり自覚的に取り上げられてこなかった。そこで3月例会では、こうした状況を克服する第一歩として、シンポジウム「近世堺の法と社会」を企画し、山下聡一氏・島﨑未央氏の2報告を用意した。山下聡一氏には、堺奉行による泉州一国を対象とした「寺社改」とそこから見えてくる寺社のあり方を探る報告を、島﨑未央氏には、天保5年に堺に設置された油問屋をめぐる仕法と油の流通の実態を探る報告を依頼した。今後の研究発展の契機となれば幸いである。

報 告
山下聡一氏(和泉市史編さん室)「堺奉行の「寺社改」政策と地域社会(仮)」
島﨑未央氏(大阪市立大学都市研究プラザ)「天保期堺における油市場設定と地域社会(仮)」


日 時 2017年3月26日(日)13:00~17:00

場 所 クレオ大阪中央 研修室1
(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」1・2番出口から北東へ徒歩約3 分。大阪市天王寺区上汐5-6-25、tel 06-6770-7200)

クレオ大阪


☆次回の例会は、4月22日(土)にクレオ大阪中央で開催します。人文地理学の視角から環境史や災害文化に関する研究に取り組まれている祖田亮次氏(大阪市立大学)に、研究報告をしていただく予定です。 
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2017-03-10 : 例会 : トラックバック : 0
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【2月例会】第51回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどい

 戦前、「紀元節」は、初代神武天皇即位の日とする天皇制国家の重要な祝祭日でした。戦後、「紀元節」の復活をねらう政府は、1966年に「紀元節の日」であった2月11日を「建国記念の日」と制定しました。「建国記念の日」は、国民主権を基本とする憲法の民主主義的原則に反し、歴史の真実を歪めるものです。
 今年度は、国会の憲法調査会で改憲論議が進められている現在の政治状況を念頭に、日本国憲法成立史をめぐる古関彰一さんの講演を企画しました。また、意見発表では沖縄高江のヘリパッド建設や大阪万博招致をめぐる問題を取り上げます。ふるってご参加下さい。

講 演
古関 彰一さん(和光学園理事長・憲政史)
「日本国憲法史・再論―九条に関わる新事実から―」


 「日本国憲法はGHQの押し付け」とも言われるが実際はどうだったのか。「戦争放棄」と沖縄の本土からの分離にはどのような関係があったのか。いつから日本は「平和国家」と言われてきたのか。戦後日本の出発点である日本国憲法の制定過程は、私たちの未来に何を投げかけているか―以上についてお話しいただきます。

文化行事
吉矢 千鶴さん(ヴァイオリン)・多田 安希子さん(ピアノ)

曲 目
ベートーベン ヴァイオリンソナタ第5番「春」より
ショスタコーヴィチ 4つのプレリュードより

日時:2017年2月11日(土)13時30分開演(13時開場)
会場:大阪府教育会館たかつガーデン8階「たかつ」の間
*近鉄「大阪上本町」駅から徒歩約3分/地下鉄「谷町九丁目」駅から徒歩約7分
参加費:500円(高校生以下無料)

主催:「建国記念の日」反対大阪連絡会議
事務局団体:大阪歴史学会・大阪歴史科学協議会・大阪歴史教育者協議会・関西マスコミ文化情報労組会議・大阪民衆史研究会・大阪教職員組合

大阪府教育会館(たかつガーデン)
2017-01-29 : 例会 : トラックバック : 0
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【1月例会】『大学でまなぶ日本の歴史』から考える教養教育としての日本史

 いま、中等教育の刷新に向けた動きが、高大連携を通じて活発に進められている。しかし、あるべき歴史教育の実現のためには、大学側も自己を見つめ直し、変わっていく必要があり、その試金石となるのが、幅広い専攻からなる学生を対象とした教養教育であろう。したがって、『大学でまなぶ日本の歴史』(以下、『大学』)が、大学の一般教育用のテキストとして編集され、昨年4月に刊行されたことは、時宜にかなっている。
 そこで1月例会では、『大学』を導き手とし、教養教育における日本史、とくに通史教育のあり方を議論する場を設けるべく、木村茂光氏・前田結城氏に報告をお願いした。具体的には、木村氏から、『大学』をはじめとする日本通史のテキストや学習参考書の編集に携わった経験をもとに、歴史教育に関する所見と展望についてお話しいただき、次いで前田氏から、若手研究者として、また大学で日本通史の講義を担当している立場から、『大学』の特徴やその活用法を中心に論じていただく。
 大学で歴史研究・教育に携わっている方やそれを目指す若手研究者はもちろん、より充実した議論とするためにも中等教育を担う方々をはじめ、多くの関係者の参加を期待するものである。

報 告 
◇木村茂光氏(帝京大学)
 「大学用テキストの編集と歴史教育―個人的な経験から―」
◇前田結城氏(神戸大学)
 「『大学でまなぶ日本の歴史』をどう使うか?」


日 時 2017年1月28日(土)13:00~17:00

場 所 関西学院大学梅田キャンパス1004号教室   
*大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階
*阪急「梅田」駅茶屋町口より北へ徒歩3分、JR「大阪」駅御堂筋口より徒歩10分
(シアタードラマシティが入るビルの10階です。教室外に掲示などありませんので、お気をつけください)

関西学院大学梅田キャンパスマップ
2017-01-06 : 例会 : トラックバック : 0
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【12月例会】「建国記念の日」不承認大阪府民集会プレ企画

例会テーマ:初期議会期の政治構想―島田邦二郎『立憲政体改革之急務』を中心に

戦後70年を越えた現在、安保法制や改憲論議を通じ、改めて「日本」の社会・国家をどのように形作っていくのかが問われている。幕末~明治20年代は、日本社会がこうした問いに直面した最初の時期であり、立憲政体構想にとどまらず様々な政治構想が生まれた。今回の例会では、高島千代氏にご報告いただく形で、こうした政治構想・憲法構想のうち、いまだ明治憲法の「改良」が考えられていた初期議会期における旧民権派の立憲政体構想に注目する。具体的には、淡路の旧自由党系政治家・島田邦二郎による「立憲政体改革之急務」を取り上げ、それまでの憲法構想や運動との関わり、その現代的な意義について論じていただく。
本例会は、来年2月に予定している日本国憲法の誕生史をめぐる2.11府民集会のプレ企画としても位置付けたい。多くの研究者、市民の皆さんのご参加をお願いしたい。

報 告 高島千代氏「初期議会期の政治構想島田邦二郎『立憲政体改革之急務』を中心に」*参考文献
・高島千代「激化事件研究の現状と課題」(『自由民権<激化>の時代―運動・地域・語り』日本経済評論社、2014年)
・高見勝利「未完のプロジェクトとしての立憲政体-島田邦二郎『立憲政体改革之急務』を読む」(長谷部恭男ほか編『現代立憲主義の諸相』有斐閣、2013年)

日 時 2016年12月17日(土)13:30~17:00
場 所 クレオ大阪東 研修室
*JR「京橋」駅南口から南へ約600メートル、地下鉄長堀鶴見緑地線「大阪ビジネスパーク駅」④番出口から東へ約700メートル
(〒536-0014 大阪市城東区鴫野西2-1-21、TEL:06-6965-1200)

参加費 300円(会員無料)

☆例会終了後に、会場から最寄りの駅付近で忘年会を開催します。こちらも奮ってご参加下さい。

【第51回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどい】
日 時:2017年2月11日(土・休)13時30分開会(13時開場)
場 所:大阪府教育会館たかつガーデン8階
講 演:古関彰一さん(和光学園理事長・憲政史)「日本国憲法誕生史・再論―九条に関わる新事実から―」
参加費:500円(高校生以下無料)


クレオ大阪東
2016-11-26 : 例会 : トラックバック : 0
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【11月例会】近代公娼制と軍「慰安所」のあいだ (*遊廓社会研究会と共催)

 2015年12月末の日韓政府合意は、「慰安婦」にさせられた被害当事者たちを置き去りにした政治的妥協である。「従軍慰安婦」問題を複合的で重大な人権侵害、あるいは性奴隷制度にもとづく女性の権利の重大で深刻な蹂躙と見なし、その真の意味での解決と補償が不可欠と捉える世界的な動向がある一方で、日本国内には、いまだに「慰安婦は公娼と同じ、だから問題はない」「当時は仕方なかった」などとする見方が根深く存在する。
今回の例会では、「慰安婦」問題の解決をはばむ、こうした認識や言説を歴史的事実に基づいてただすとともに、近代公娼制度と軍「慰安所」制度の共通性とつながり、差異と飛躍について、性奴隷概念を通じた原理的検討と、歴史的実態に関する分析、さらには当事者とされた女性にとっての両制度の歴史的意味といった観点から、多角的に掘り下げることで、現在の研究の到達点を確認し、今後の課題についても議論したい。
具体的には、遊廓社会史研究の視点をふまえた論点整理を研究委員の佐賀が行った上で、小野沢あかね氏には、当事者である芸娼妓・酌婦・「慰安婦」側の視点から見た国内公娼制と軍「慰安所」制度の実態と意味について、主に日本人「慰安婦」の問題を中心に論じていただく。「慰安婦」問題やジェンダー史、遊廓社会史などに関心を持ち、あるいは歴史学の社会的責任を考えたい多くの会員の皆さんの参加を期待したい。

①論点整理:佐賀 朝氏(研究委員・遊廓社会研究会)
「近代公娼制と軍「慰安所」のあいだ ―性奴隷制概念と歴史的実態から」

②報告:小野沢あかね氏(立教大学・日本近現代史)
「近代公娼制度と軍「慰安所」の連続と飛躍 ―芸娼妓・酌婦・「慰安婦」側の視点から」

日 時 2016年11月13日(日)13:00~17:00

場 所 旭区民センター 集会室1

旭区民センター

*大阪市営地下鉄谷町線「千林大宮」駅4号出口から南西へ徒歩約10分、京阪本線「森小路」駅から西へ徒歩約10分。

*〒535-0003 大阪市旭区中宮1-11-14 TEL:06-6955-1307

☆次回の12月例会は、12月17日(土)にクレオ大阪東で開催します。2・11プレ企画として高島千代氏のご報告を予定しています。
 
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