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【大阪歴史科学協議会 1月例会】大化改新論再考

 日本古代史研究における大化改新論は、律令国家の淵源を探るとともに、令制以前の国制や社会体制を探る起点として重要視されてきました。一方で、郡評論争や改新否定論にみられるように、改新詔を中心とした『日本書紀』の本文批判の問題がつきまとっていたのも事実です。近年、出土文字資料なかんずく7世紀代の木簡史料が増加したことから研究が進み、いわゆる「新肯定論」が登場している研究状況にあります。しかし、木簡の記述が個々の『日本書紀』の記述とどう関わるかについては乗りこえなければならない課題も多く、『日本書紀』の本文批判を避けた議論には限界があるといわざるをえないでしょう。
  1月例会では、葬制や古代寺院、交通路、離宮など河内地域の実証研究にもとづいて7世紀を見通されている安村俊史氏と、『古事記』序文の読解やその仏教的文体の分析など、記紀の素材資料論について精力的に論考を発表されている下鶴隆氏に報告していただきます。『日本書紀』の本文批判と読解の成果と、木簡に限らない地域の考古資料による成果とを突き合わせることによって7世紀史を検証する機会としたいと思います。会員の皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。

報 告
安村 俊史 氏(柏原市立歴史資料館)
「考古資料からみた7世紀の変革ー河内地域を中心にー」

下鶴 隆氏(大阪府立福泉高校)
「古代王権と「名」~古代的地域支配単位としての」


日 時 2019年1月26日(土) 、13:00~17:00

場 所 クレオ大阪西 研修室
※JR環状線・阪神なんば線「西九条」駅徒歩3分。大阪市此花区西九条6-1-20、tel:06-6460-7800

参加費 非会員300円(会員無料)


クレオ大阪西


☆次回の例会は2.11集会となります。記念講演者は小林啓治氏 (京都府立大学)です(2月11日[月]、@大阪府教育会館)。



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2019-01-11 : 例会 : トラックバック : 0
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【大阪歴史科学協議会 12月例会】 脇田修氏の近世都市論をめぐって

 今年3月、歴史学者・大阪大学名誉教授の脇田修氏が逝去されました。大阪歴史科学協議会はその追悼の意をこめて、脇田氏のこれまでの研究を振り返り、その功績をいま一度見つめ直す機会を設けます。氏は、織豊政権論や幕藩制国家論、部落史、大坂をフィールドとした都市史など、さまざまな分野に多大な成果を残されました。そこで12月例会では、特に「近世都市論」に基軸を据え、その研究手法・視角の特徴を整理し、成果と課題を探る場としたいと思います。今井修平氏に報告を依頼するとともに、近世大坂の都市社会を研究する若手研究者からのコメントを用意しました。
 現在、そして今後の研究者が氏の成果に学び、継承・発展させていくことが研究者としての脇田修氏に対する最大の弔いとなることを信じて、本例会を企画しました。 みなさまのふるってのご参加をお待ちしております。

報 告 今井 修平氏(神戸女子大学) 「脇田史学における都市史研究と大坂」

コメント 大阪歴科協前近代史研究部会ワーキンググループ

日 時 2018年12月9日(日) 13:30~17:00

場 所 クレオ大阪中央 研修室2
(大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」1・2番出口 から北東へ徒歩約3 分。大阪市天王寺区上汐5-6-25、 tel 06-6770-7200)

資料代 300円(会員無料)

クレオ大阪


☆本例会終了後に、忘年会を開催します。こちらの方にもぜひともご参加下さい。
☆次回の例会は、1月26日(土)にクレオ大阪西で開催します。7世紀という時代の歴史像の再構築をテーマとして、下鶴隆氏と安村俊史氏にご報告いただく予定です。
2018-11-22 : 例会 : トラックバック : 0
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【11月例会】明治時代像の再構築を目指して―書評:飯塚一幸著『明治期の地方制度と名望家』(吉川弘文館、2017年)―

 日本近代史研究においては、明治地方自治制や地方政治・地方行政に関して膨大な研究蓄積がある。飯塚一幸氏の近著は、そうした先行研究の成果を吸収したうえで、地方名望家の動きを軸に、行政単位として創出された府県が公共空間へと変容していく過程を描きだす。そこで示された像は、国政レベルまでを視野におさめて明治期の社会変容に迫っており、日本における「近代化」の特質を見通すものになっている。
 本例会では、飯塚氏の近著をめぐって、二人の評者をお迎えして、その成果と今後の課題を探る。参加者も加えた幅広い議論を通して、明治期日本の時代像をいっそう豊かに描き出すための一つの端緒としたいと思う。みなさまの積極的な参加を期待している。

評  者 松沢 裕作氏(慶應義塾大学)
      中元 崇智氏(中京大学)

リプライ 飯塚 一幸氏(大阪大学)

日 時  2018年11月10日(土)、13:30~17:00

場 所 大阪歴史博物館 第1会議室(2階)

(大阪メトロ谷町線・中央線「谷町四丁目駅」2号・9号出口より徒歩。大阪市中央区大手前4-1-32、tel 06-6946-5728)

大阪歴史博物館
資料代 300円(会員は無料)

☆次回の例会は、12月9日(日)にクレオ大阪中央で開催します。今年3月にご逝去された脇田修氏の近世都市論をテーマに取り上げます(報告者:今井修平氏、大阪歴科協前近代史部会WG)。
2018-10-09 : 例会 : トラックバック : 0
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【7月例会】 近代都市史・地域史と軍港研究の到達点と課題 ―『シリーズ軍港都市史研究』から考える―

 近年、近現代史分野では軍都や軍港の都市史研究を含め、軍隊・軍事
と地域社会との関係に関する研究が、様々な形で進んでいます。中でも
『シリーズ軍港都市史研究』(第1巻~第7巻、清文堂出版)は、都市史や
地域史研究との接点を意識し、明確な方法的意図も持った、本格的な
研究論文集として多くの成果を上げています。本例会では、同シリーズを
中心になって編集・執筆された坂根嘉弘氏をお招きし、シリーズのねらい
と成果、課題などについてご報告いただきます。

 部会からのコメントとあわせ、海軍軍港都市史にくわえ、軍隊と地域
社会に関する研究や、近代日本の地方都市研究に同シリーズが提示
した論点や成果を整理し、今後の研究課題を考えたいと思います。
 会員の皆さまをはじめこのテーマに興味のある皆さまのふるっての
ご参加をお待ちしています。

報 告:坂根嘉弘氏(広島修道大学)
 「シリーズ軍港都市史研究を編集して―成果と課題―」

コメント:大阪歴科協帝国主義研究部会ワーキンググループ
 「シリーズ軍港都市史研究の論点と意義(仮)」

日 時:2018年7月15日(日)13:00~17:00

場 所:クレオ大阪中央 研修室1

※地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」1・2番出口から北東へ徒歩約3 分
※大阪市天王寺区上汐5-6-25、tel 06-6770-7200
※資料代 300円(会員無料)

クレオ大阪
2018-06-11 : 例会 : トラックバック : 0
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【5月例会】日本中世の戦争と平和

 1980年代以降の日本中世史研究では、合戦や戦乱の「戦争」としての実態に注目する観点から、日本中世の「戦争と平和」についての議論が展開されるようになりました。一方で、日本中世社会の中で重要な位置を占める寺院や僧侶を軸にこれらの「戦争」や「平和」を分析する研究は十分進んでいるとは言えず、現在の中世史研究の課題となっています。
 そこで5月例会では、これまで寺院史・宗教史を牽引してこられた久野修義氏をお招きし、大勧進聖重源の東大寺再建をはじめとする宗教的実践活動を、治承・寿永の「戦争」の戦後処理をめぐる宗教者の社会的実践として考察し、当時の社会状況の中に位置づけなおす報告を行っていただきます。5月例会が、重源の事績を通して日本中世の「戦争と平和」について考える場となるよう、皆さまの積極的なご参加をお願い申し上げます。

報 告 久野 修義氏(元、岡山大学)「重源と源平戦争」

日 時 2018年5月13日(日)14:00~17:00

場 所 クレオ大阪西 研修室

※JR環状線・阪神なんば線「西九条」駅下車、徒歩3分。
※大阪市此花区西九条6-1-20、tel:06-6460-7800

参加費 非会員300円(会員無料)

クレオ大阪西
2018-04-30 : 例会 : トラックバック : 0
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