【11月例会】近代公娼制と軍「慰安所」のあいだ (*遊廓社会研究会と共催)

 2015年12月末の日韓政府合意は、「慰安婦」にさせられた被害当事者たちを置き去りにした政治的妥協である。「従軍慰安婦」問題を複合的で重大な人権侵害、あるいは性奴隷制度にもとづく女性の権利の重大で深刻な蹂躙と見なし、その真の意味での解決と補償が不可欠と捉える世界的な動向がある一方で、日本国内には、いまだに「慰安婦は公娼と同じ、だから問題はない」「当時は仕方なかった」などとする見方が根深く存在する。
今回の例会では、「慰安婦」問題の解決をはばむ、こうした認識や言説を歴史的事実に基づいてただすとともに、近代公娼制度と軍「慰安所」制度の共通性とつながり、差異と飛躍について、性奴隷概念を通じた原理的検討と、歴史的実態に関する分析、さらには当事者とされた女性にとっての両制度の歴史的意味といった観点から、多角的に掘り下げることで、現在の研究の到達点を確認し、今後の課題についても議論したい。
具体的には、遊廓社会史研究の視点をふまえた論点整理を研究委員の佐賀が行った上で、小野沢あかね氏には、当事者である芸娼妓・酌婦・「慰安婦」側の視点から見た国内公娼制と軍「慰安所」制度の実態と意味について、主に日本人「慰安婦」の問題を中心に論じていただく。「慰安婦」問題やジェンダー史、遊廓社会史などに関心を持ち、あるいは歴史学の社会的責任を考えたい多くの会員の皆さんの参加を期待したい。

①論点整理:佐賀 朝氏(研究委員・遊廓社会研究会)
「近代公娼制と軍「慰安所」のあいだ ―性奴隷制概念と歴史的実態から」

②報告:小野沢あかね氏(立教大学・日本近現代史)
「近代公娼制度と軍「慰安所」の連続と飛躍 ―芸娼妓・酌婦・「慰安婦」側の視点から」

日 時 2016年11月13日(日)13:00~17:00

場 所 旭区民センター 集会室1

旭区民センター

*大阪市営地下鉄谷町線「千林大宮」駅4号出口から南西へ徒歩約10分、京阪本線「森小路」駅から西へ徒歩約10分。

*〒535-0003 大阪市旭区中宮1-11-14 TEL:06-6955-1307

☆次回の12月例会は、12月17日(土)にクレオ大阪東で開催します。2・11プレ企画として高島千代氏のご報告を予定しています。
 
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2016-10-31 : 例会 : トラックバック : 0
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【10月例会】歴史文化を活かしたまちづくり 尼崎市の取り組み-城内地区近代建築群フィールドワークと市民が調べる新市史の意義-

今回は、恒例のフィールドワークとして尼崎市城内地区をとりあげる。城内地区は尼崎城址であるとともに近代建築が多く残され、尼崎市の近代化の一端を実見することができる。尼崎ではそうした地域歴史遺産を活かしたまちづくりに積極的に取り組んでいる。
 資料展示施設である文化財収蔵庫と並び、レファレンス機能をもつ地域研究史料館では新しい自治体史編纂に取り組んできた。市制100周年の今秋、『たどる調べる尼崎の歴史(上下)』が刊行された。市民が自ら地域の歴史を調べるための新しいタイプの自治体史である。
 10月例会では尼崎市城内地区のフィールドワークをおこない、旧尼崎市立高等女学校校舎であった文化財収蔵庫にて常設展及び市指定文化財を公開中の特別展「伝えたい尼崎の伝説Ⅰ」を見学したのち、新市史刊行の意義について地域研究史料館館長・辻川敦氏より報告してもらう。歴史文化を活かしたまちづくりと自治体史の役割について議論したい。皆さんの積極的なご参加を期待したい。

日 時 2016年10月29日(土)

13:30 阪神尼崎駅南側集合>→尼崎市・城内地区のフィールドワーク
15:00 尼崎市立文化財収蔵庫 常設展「掘り出された尼崎の歴史」、企画展「伝えたい尼崎の伝説Ⅰ」見学
15:30 報告と討論 報告者:辻川敦氏(尼崎市立地域研究史料館)「新市史『たどる調べる尼崎の歴史(上下)』刊行とその意義」
16:30 終了

☆次回の11月例会は、11月13日(日)に開催します。近代公娼制度と軍「慰安所」制度に関する企画を実施する予定です(報告者:小野沢あかね氏)。
2016-10-11 : 例会 : トラックバック : 0
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