【1月例会】 「歴史認識」・歴史教育をめぐる同時代史を考える ―「慰安婦」問題を中心に―

1990年代以降、近代日本の「植民地支配と侵略」などをめぐる「歴史認識」問題が日本社会で大きな争点となってきた。そこでは、「歴史認識」問題の逆流とでもいうべき、歴史学研究の成果を否定し、歴史教育の実践を攻撃する動きが、政治的な動向とも密接に関連しながら強まりを見せ、今日に至っている。
 特に大きな焦点となってきたのが日本軍「慰安婦」問題である。90年代前半にはそれまで沈黙してこざるをえなかった被害者が声をあげ、被害者女性たちを支援する動きもひろがり、また吉見義明氏ら研究者による史料の発掘、研究の進展もあり、日本社会もその事実を受け入れようとした。その象徴ともいうべきものが「河野談話」(1993年8月)であり、また90年代後半には中高の歴史教科書に「慰安婦」問題が記載された。ところが90年代半ば以降、その反動ともいうべき、「慰安婦」などの「植民地支配と侵略」の歴史的事実を歪曲・否定する動き、歴史教育・教科書への攻撃が、政治的な動向とも相まって強まっていった。
そうした厳しい状況のなかで、20年来の中学校社会科における「慰安婦」問題の教育実践を積み重ねてきた平井美津子氏が、その教育実践を『「慰安婦」問題を子どもにどう教えるか』にまとめて出版された。同書を素材としつつ、ご自身も大学で「慰安婦」問題の教育実践、さらに「吉見裁判」(吉見義明氏の「慰安婦」研究への名誉毀損を争った民事裁判)支援運動を研究者として中心的に担ってきた加藤圭木氏(朝鮮近現代史)に、「慰安婦」問題を中心とした「歴史認識」・歴史教育の〈同時代史〉 を整理、問題提起していただく。
平井氏のコメントも受けて、歴史研究・教育の成果、現状、課題などを議論・確認し、「歴史認識」・歴史教育をめぐる〈同時代史〉についての認識を深めたい。

報 告 加藤 圭木氏(一橋大学)
「『歴史認識』・歴史教育をめぐる同時代史を考える
―「慰安婦」問題に取り組んだ経験から―」
コメント 平井 美津子氏(子どもと教科書大阪ネット21)
日 時 2018年1月27日(土)
14:00~17:00
場 所 クレオ大阪西 研修室
※ JR環状線・阪神なんば線「西九条」駅徒歩3分。
大阪市此花区西九条6-1-20、tel:06-6460-7800

クレオ大阪西

参加費 非会員300円(会員無料)
☆次回の例会は2.11集会となります。記念講演者は原田敬一氏
(佛教大学)です(2月11日[日]、@たかつガーデン)。
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2018-01-13 : 例会 : トラックバック : 0
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