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【1月例会】鎌倉幕府と権門体制

 日本史上における「中世」の起点を、平安時代末に置く見方が通説化してからすでに久しい。このような理解は、鎌倉幕府を最初の中世国家とみる学説を克服して、武家権力を相対化しようとする黒田俊雄氏の「権門体制論」などの議論とも深く関わっている。ただし、幕府成立の歴史的なインパクトも依然として重要である。鎌倉幕府については、幕府成立以前の国家・社会のあり方とのつながりと変化、双方に注目しながら論じる必要があるだろう。
 本例会では、鎌倉幕府論をテーマとして設定し、佐藤雄基・木村英一両氏の報告を用意した。両氏の報告では、平安時代からの流れを意識しつつ、訴訟・裁判、京都と武士といった異なる観点から鎌倉幕府について論じていただく。加えて、「権門体制」という概念を現在どのように受け止めるべきか、という問題についても言及していただく。報告・討論を通じて、鎌倉幕府論、ひいては中世国家論について考察を深める場としたい。

報 告 佐藤 雄基氏(立教大学)
「公武関係と鎌倉幕府裁判
―鎌倉時代の国家論を考える―」
木村 英一氏(大阪大学)
   「中世前期における京都の武士社会と鎌倉幕府(仮)」

日 時 2020年1月25日(土)
13:00~17:00

場 所 大阪市立 大淀コミュニティセンター 第1会議室

大淀コミュニティセンター
※ 大阪メトロ谷町線・堺筋線、阪急千里線「天神橋筋六
丁目」下車、⑪号出口より北西へ徒歩8分。
大阪市北区本庄東3-8-2、tel: 06-6372-0213

参加費 非会員300円(会員無料)

☆次回の例会は2.11集会となります。今年度の記念講演者は、内海愛子氏(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター)です(2月11日[火]、@大阪府教育会館)。
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2019-12-25 : 例会 : トラックバック : 0
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