【2015年度大会・総会のご案内】新自由主義と現代歴史学の課題

 戦後70年をむかえる本年、大阪歴史科学協議会は、51回目の大会を開催します。
 この1年、日本の政治と社会をめぐる動きは、楽観を許さない状況をむかえているように思われます。改憲問題、戦後70年に際しての首相談話をめぐる議論、沖縄・辺野古への基地移設問題、集団的自衛権をはじめとする安保法制整備の問題など、戦後日本の平和と民主主義を規定してきた枠組みが大きく揺さぶられています。とりわけ、現政権の歴史認識が問題となっており、慰安婦問題をめぐる対応、教科書検定における政府見解の強要などの、いわゆる歴史修正主義的傾向に対して、国内外から批判が寄せられています。また大阪に即していえば、大阪都構想自体は住民投票で否決されたものの、府市統合を前提として進められてきた一連の政策について、引き続き注視することが必要です。
 このように複雑で困難な状況の下で、歴史学研究の可能性が改めて問われています。大会では、日本と世界をめぐる諸問題の根幹の一つである、新自由主義の問題をめぐって積極的に発言をされている小沢弘明氏をむかえ、新自由主義の時代と歴史学研究の課題をめぐる報告を行っていただきます。歴史的存在としての新自由主義の成立と展開に注目し、それが日本にどのように導入され作用しているのかについて、「同意調達」の観点から議論を展開する小沢氏の論点は、歴史学をふくむ知のありように及んでおり、歴史学研究の今後を考える上で重要な提言といえます。またコメントでは、小沢氏の報告を受けて、地域史研究および若手研究者の現在行っている研究が、現代社会といかなる関係で切り結ばれるのかという点をめぐって、それぞれの立場から論じます。現代と歴史学の関係という包括的な課題をめぐって、大会が有意義な議論の場となることを念願しています。皆さまの積極的なご参加をお願いいたします。

報 告  小沢弘明氏(千葉大学)「新自由主義時代の歴史学―下からのグローバル・ヒストリーについて―」
コメント 松岡弘之氏(尼崎市立地域研究史料館)・小野塚航一氏(神戸大学)・北野智也氏(大阪市立大学)
日 時  2015年6月13日(土)

総会10:00~12:00  大会13:00~17:00
場 所  関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス F号館203号教室
※ 阪急今津線「甲東園」駅、「仁川」駅下車徒歩12分。①が大学正門、⑬が会場のF号館で、203号教室は2階です。
※ 参加費(資料代)として500円いただきます。

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2015-05-19 : 大会 : トラックバック : 0
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