『歴史科学』第227号(2017年3月)

<2015年度大会:新自由主義と現代歴史学の課題>
大阪歴史科学協議会(古市 晃) :「新自由主義と現代歴史学の課題」趣旨説明 
小沢弘明:新自由主義時代の歴史学―下からのグローバル・ヒストリーについて―
松岡弘之:2015年6月の大阪から―コメントにかえて―
小野塚航一:新自由主義に動員される歴史・されない歴史―現在の不動産市場をめぐる言説から―
北野智也:新自由主義時代と私
羽田真也:2015年度大会討論要旨

富山仁貴:1960年代日本の歴史学における「科学者の社会的責任」―科学運動の理念と背景―

<近代公娼制度と遊郭社会―人見佐知子氏の近著をめぐって―>
吉元加奈美:書評:人見佐知子著『近代公娼制度の社会史的研究』
人見佐知子:書評へのリプライ

会費の値上げに関する会告
彙報・委員会記録
2017-05-17 : 会誌『歴史科学』 : トラックバック : 0
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【2017年度大会・総会のご案内】沖縄アイデンティティーの形成と日米安保体制

2017年度大阪歴史科学協議会大会
「沖縄アイデンティティーの形成と日米安保体制―沖縄返還から冷戦終結前後まで―」

 
 日本国憲法施行70周年の今年、大阪歴史科学協議会は53回目の大会を開催します。
 一昨年、集団的自衛権の行使や自衛隊の駆けつけ警護を可能とする安保法制が成立しました。昨年度大会では日本の安保法制をめぐり中東を中心とする国際情勢と各国・各地域の民衆運動・市民運動を分析し、混沌とした世界史の現段階を歴史的構造的に把握することを目指しました。
 安保法制の施行により日米安保体制は新しい段階に入りました。多くの在日米軍基地を抱える沖縄では、1995年の米兵少女暴行事件を機に基地の過重負担に対して「島ぐるみ」でNOの声を上げる動きが高まりました。1996年、日米両政府によって普天間基地の返還が合意されました。しかし普天間返還の条件とされた県内への代替施設の建設は、辺野古への新基地建設となり、沖縄の負担軽減にならないことから辺野古新基地建設が政治の争点になり続けました。
 2014年の県知事選挙で辺野古新基地建設反対を訴える翁長雄志氏が当選し、直近の国政選挙でも新基地建設反対の民意が示されています。しかし、日本政府は民意と広範な抗議行動を無視して基地建設を強行しています。これに対し、翁長知事はあらゆる法的権限を駆使して政府の無法に抵抗しており、新基地建設反対については「オール沖縄」の民意がこれを支えている状況です。このような現在に至る日米安保体制と沖縄の民意との関係を歴史的に分析することが求められています。
 沖縄現代史研究者の櫻澤誠氏は革新勢力を機軸とした従来の沖縄史叙述を批判し、今日の「オール沖縄」状況の前史として80年代の保守県政に注目します。日米外交史を専門とする野添文彬氏は日本政府側が沖縄における米軍のプレゼンスを求めたとの観点から日米両政府の交渉過程を分析します。両報告を通じて、沖縄の政治諸勢力の複合的状況を踏まえながら、日米両政府と沖縄の相互関係を通じて保革を超えた沖縄アイデンティティーの形成を論じてみることが課題です。本大会が現在につながる冷戦終結後までの時代を展望しうる、現代史研究の新しいステージを目指す議論の場となるよう皆様の積極的な参加をお願いいたします。

報 告:
櫻澤 誠氏(大阪教育大学)
「戦後沖縄政治史の再検討―西銘県政の歴史的位置をめぐって―」
野添文彬氏(沖縄国際大学)
「沖縄米軍基地と日米安保体制 1972-1995年」


日 時:2017年6月10日(土) 
    総会 10:00~12:00  大会 13:00~17:00

場 所:関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス F号館203号教室


関西学院大学キャンパスマップ

※ 阪急今津線「甲東園」駅、「仁川」駅下車徒歩12分。①が大学正門、⑬が会場のF号館で、203号教室は2階です。
※ 参加費(資料代)として500円いただきます。
2017-05-12 : 大会 : トラックバック : 0
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【帝国主義研究部会】5月部会のご案内

帝国主義研究部会ではこの度以下の企画をご用意いたしました。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。

日 時:5月18日(木)18:30~
会 場:淀川区民センター 小会議室(阪急十三駅より北へ徒歩5分)
報 告:林 孝洋氏(神戸大学D1)
    「アメリカ合衆国での「イタリア統一運動」―トランスナショナルヒストリーの視座から―」

<参考文献>
・Janz, Oliver and Riall,Lucy, Specialissue: The Italian Risorgimento: Transnational perspective:introduction, ModernItaly, volume 19, issue 1, 2014.
・桂島宜弘「トランスナショナルヒストリーという視座」(『新しい歴史学のために』227号、京都民科歴史部会、2010年)
・藤澤房俊『イタリア』誕生の物語』講談社、2012年
・同上『ガリバルディ イタリア建国の英雄』中央公論新社、2016年
淀川区民センター
2017-05-09 : 部会情報 : トラックバック : 0
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【5月例会】西バルト海地域の初期社会における国家形成

西洋史学の学問的方法では、古代ギリシャ・ローマ世界の縁辺部における封建社会成立以前の段階を「初期社会」と呼んでいる。大阪歴史科学協議会では、こうした初期社会における国家形成の事例として、北欧の社会と国家をとりあげるなど(2011年11月例会)、国家形成の問題を、一国史の枠組に留まらない世界史的視野で捉え、その多様性を追求してきた。
5月例会では、市原宏一氏を報告者に迎え、12世紀のバルト海地域を対象にして、諸勢力の軍事的・宗教的緊張関係が軍事的民主制としての国家形成を促した歴史過程について検討する。日本古代史の田中聡氏にコメントをお願いすることにより、直ちに国家形成に向かわなかった地域の事例も含め、各地の地域社会構造の中身の検討と、その比較考察を試みる機会としたい。

報 告 市原宏一氏(大分大学)
「社会構成の移行と地域―12世紀西バルト海地域におけ
るスラヴ人国家形成の試み―」


コメント 田中 聡氏(立命館大学)
「エミシ社会論の立場から」


日 時 2017年5月20日(土) 13:30~17:00

場 所 クレオ大阪中央 研修室2
(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」1・2番出口から北東へ徒歩約3 分。)
クレオ大阪

参加費 非会員300円(会員無料)

☆今年の大会は、6月10日(土)に関西学院大学上ヶ原キャンパスで開催します。「沖縄アイデンティティーの形成と日米安
保体制―沖縄返還から冷戦終結前後まで―」をテーマに、櫻澤誠氏と野添文彬氏にご報告いただきます。
2017-05-06 : 例会 : トラックバック : 0
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【4月例会】ボルネオにおける環境改変と社会的インパクト

植民地期以前から多様な森林産物を輸出してきたボルネオは、20世紀半ば以降は熱帯材の主産地となったが、20世紀末には木材生産も斜陽化し、プランテーション開発が隆盛した。つまり、自然資本に強く依存した経済から、土地への投資とその回収という農林業形態へと転換した。こうした土地・資源利用の変化が、現地の動植物相・社会政治状況にどのようなインパクトをもたらしたのか、ボルネオ北西部(マレーシア・サラワク州)の事例をもとに考察する。

報 告 祖田亮次氏(大阪市立大学)
「ボルネオにおける環境改変と社会的インパクト」


司 会 大黒俊二氏(大阪市立大学)

日 時 2017年4月22日(土)13:00~17:00

場 所 クレオ大阪中央 研修室2
クレオ大阪

(地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」1・2番出口から
北東へ徒歩約3 分。大阪市天王寺区上汐5-6-25、
tel 06-6770-7200)

参加費 300円(会員無料)

☆次回の例会は、5月20日(土)にクレオ大阪中央で開催
します。社会構成の移行と地域というテーマを西バルト海
における国家形成の動きに即して、市原宏一氏(大分大)
にお話しいただく予定です。
2017-04-08 : 例会 : トラックバック : 0
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