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【3月例会】新自由主義時代の歴史教育 ―新学習指導要領の批判的検討から―

 大阪歴史科学協議会は在阪の歴史学会として、大阪を軸とした教科書問題や歴史教育の諸問題に取り組んできました。3月例会では、1947年の「学習指導要領一般編(試案)」以来、第九次の改訂となる新学習指導要領(以下「新要領」)の問題を取り上げます。
 2018年3月、高等学校学習指導要領(2022年度実施)が官報告示されました。17年3月に告示された小学校・中学校学習指導要領とあわせ、改正教育基本法に淵源し、安倍政権の教育政策を色濃く反映した新要領の全容が明らかとなりました。
 今回の改訂は「グローバル化時代」に対応可能な「人材」の育成(小学校英語の早期化と教科化)や「愛国心」の涵養(小中学校での道徳の教科化)とともに、「歴史総合」および「公共」の新設によって高校「社会科」に重大な変更・解体を迫るものとなっています。また新要領が「主体的・対話的で深い学び」と位置づける、いわゆるアクティブ・ラーニングの教育方法論を突出させている点も問題です。教育現場はこうした新要領を基準とした教育の実施を迫られています。
 こうした動向を踏まえて3月例会では、高校の新学習指導要領を教育現場の視点から批判的に検討し、授業実践を構築してこられた井ノ口貴史氏と浅井義弘氏に報告をお願いします。歴史教育のあり方をめぐって、本当の意味で学習者の主体性を引き出し、現代に相応しい歴史教育とはいかなるものかを議論する機会となれば幸いです。

報 告 井ノ口貴史氏(京都橘大学)
    「『歴史総合』の批判的検討と実践の方向性」
     浅井義弘氏(大阪府立高等学校)
    「『歴史総合』―現場からの疑問」


日 時 2019年3月9日(土) 13:30~17:00

場 所 大阪市立西区民センター 第4会議室

(大阪メトロ千日前線「西長堀」駅下車、⑦番出口より北へ 100m。大阪市西区北堀江4-2-7、tel 06-6531-1400)

大阪市立西区民センター


資料代 300円(会員無料)

☆次回の例会は、4月6日(土)にクレオ大阪中央で開催します。『新版八尾市史』や『和泉市史』などこれからの自治体史のあり方をテーマに、藪田貫氏などにご報告いただく予定です。
2019-02-20 : 例会 : トラックバック : 0
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『歴史科学』第235号(2019年1月)

〈第52回「建国記念の日」不承認 2.11大阪府民のつどい〉
原田敬一:戦争を始めさせないために―「明治150年」と日本の戦争―
望月みわ:「『建国記念の日』不承認 2.11大阪府民のつどい」参加記

〈2017年7月例会〉
市沢 哲:公共圏における歴史学/公共圏をつくり出す歴史学
小野塚航一:歴史を「学ぶ」ことについての覚書―市沢哲報告に寄せて―

〈第33回歴史学入門講座:歴史研究に何ができるか〉
若尾政希:歴史研究に何ができるか
       ―『第4次現代歴史学の成果と課題』を編みながら考えたこと―
跡部史浩:若尾政希氏の方法とその軌跡から学んだこと
玉田理人:歴史学入門講座に参加して

彙報・委員会記録
2019-02-20 : 会誌『歴史科学』 : トラックバック : 0
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【2月例会】第53回「建国記念の日」不承認2.11大阪府民のつどい

 戦前、「紀元節」は、初代神武天皇即位の日とする天皇制国家の重要な祝祭日でした。戦後、「紀元節」の復活をねらう政府は、1966年に「紀元節の日」であった2月11日を「建国記念の日」と制定しました。「建国記念の日」は、国民主権を基本とする憲法の民主主義的原則に反し、歴史の真実を歪めるものです。
 日本国憲法が制定され、天皇主権から国民主権に転換した戦後初期、象徴天皇制や民主主義はどのように議論されてきたのでしょうか。現天皇の退位と新天皇の即位が予定される中、当時の議論が私たちに投げかける課題について、小林啓治さんにお話しいただきます。

講 演
小林 啓治さん(京都府立大学文学部歴史学科教授・日本近代史)
「日本国憲法制定と天皇制・民主主義
   ―戦後初期の象徴天皇制論から現代的課題を考える―」

※著書に、『総力戦体制の正体』(柏書房、2016年)、『戦争の日本史21 総力戦体制とデモクラシー』(吉川弘文館、2008年)など。

文化行事 久保 比呂誌さん(津軽三味線)
※神戸生まれ。幼少よりピアノをはじめ、大学では作曲家を専攻。1990年、津軽三味線とピアノのコンサート活動を開始。現在は作・編曲活動とともに「津軽三味線とピアノ」を演奏するという異色のスタイルでコンサート活動を展開中。

日時:2019年2月11日(月・休)13時30分開演(13時開場)
会場:大阪府教育会館たかつガーデン8階

*近鉄「大阪上本町」駅から徒歩約5分/地下鉄「谷町九丁目」駅から徒歩約7分
参加費:500円(高校生以下無料)

主催:「建国記念の日」反対大阪連絡会議
事務局団体:大阪歴史学会・大阪歴史科学協議会・大阪歴史教育者協議会・関西マスコミ文化情報労組会議・大阪民衆史研究会・大阪教職員組合

大阪府教育会館(たかつガーデン)
2019-01-29 : 例会 : トラックバック : 0
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【前近代史研究部会】1月部会のご案内

例年にない寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は田村亨氏に報告をしていただきます。
皆さまの奮ってのご参加を心よりお待ちしております。

【日時】1月28日(月)18:30~

【会場】浪速区民センター 第3会議室    
 (最寄り駅は地下鉄千日前線桜川駅(徒歩 約7分) です。)
 アクセスは以下のリンクから確認できます。
https://www.osakacommunity.jp/naniwa/access.html   

【報告】田村亨氏(大阪大学大学院 D2)
「鎌倉幕府の訴訟対応と戦争―承久の乱後を中心に―」


【参考文献】
①川合康「荘郷地頭職の展開をめぐる鎌倉幕府と公家政権」(『鎌倉幕府成立史の研究』校倉書房、2004年、初出1986年)
②菱沼一憲「武士狼藉停止命令と安堵」(同『中世地域社会と将軍権力』汲古書院、2011〈1996~2006論文再構成〉)

※連絡先:adrianwu.0106@gmail.com(部会担当:呉偉華)
※今年度は、阿部大誠・石橋知之・呉偉華・田村亨・吉元加奈美が部会担当を務めさせて頂きます。
2019-01-16 : 部会情報 : トラックバック : 0
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【大阪歴史科学協議会 1月例会】大化改新論再考

 日本古代史研究における大化改新論は、律令国家の淵源を探るとともに、令制以前の国制や社会体制を探る起点として重要視されてきました。一方で、郡評論争や改新否定論にみられるように、改新詔を中心とした『日本書紀』の本文批判の問題がつきまとっていたのも事実です。近年、出土文字資料なかんずく7世紀代の木簡史料が増加したことから研究が進み、いわゆる「新肯定論」が登場している研究状況にあります。しかし、木簡の記述が個々の『日本書紀』の記述とどう関わるかについては乗りこえなければならない課題も多く、『日本書紀』の本文批判を避けた議論には限界があるといわざるをえないでしょう。
  1月例会では、葬制や古代寺院、交通路、離宮など河内地域の実証研究にもとづいて7世紀を見通されている安村俊史氏と、『古事記』序文の読解やその仏教的文体の分析など、記紀の素材資料論について精力的に論考を発表されている下鶴隆氏に報告していただきます。『日本書紀』の本文批判と読解の成果と、木簡に限らない地域の考古資料による成果とを突き合わせることによって7世紀史を検証する機会としたいと思います。会員の皆さまの奮ってのご参加をお待ちしています。

報 告
安村 俊史 氏(柏原市立歴史資料館)
「考古資料からみた7世紀の変革ー河内地域を中心にー」

下鶴 隆氏(大阪府立福泉高校)
「古代王権と「名」~古代的地域支配単位としての」


日 時 2019年1月26日(土) 、13:00~17:00

場 所 クレオ大阪西 研修室
※JR環状線・阪神なんば線「西九条」駅徒歩3分。大阪市此花区西九条6-1-20、tel:06-6460-7800

参加費 非会員300円(会員無料)


クレオ大阪西


☆次回の例会は2.11集会となります。記念講演者は小林啓治氏 (京都府立大学)です(2月11日[月]、@大阪府教育会館)。



2019-01-11 : 例会 : トラックバック : 0
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